大雨の翌日だったんだけど、友人から招待されて湯河原へ遊びに行ってきた。湯河原は移動で通過したことはあるけど、観光するのは初めてだ。
海沿いにマンションが立ち並び、峠のほうに行くと温泉街ある。なんというか、言葉にすると難しい「余裕」のような空気が漂っていて、ああ、ここに住んでいるような人々は金持ちに違いないと、その辺を歩行しているジイさんを一瞥するたびに、暇を持て余した資産家に見えた。老後2000万問題絶対クリアしている。金くれ。
ゆとりのある老後とか言うけど、湯河原に来るとその感じがよくわかる。
気候は安定していて、海は穏やかだし、山も険しくない。箱根ほど観光地ぽくもない。これと言ったインパクトのある見どころもないけど、落ち着いた雰囲気を醸し出していて、若者がはしゃぐにはどこか物足りない。それもあってか、輩がいない。ゆとりに溢れている。これはゆとるわ。
温泉街を少し行くと「不動滝」という滝があり、道路沿いから歩いて山の中に入っていくんだけど、これがまた3分と歩くことなく滝にたどり着いてしまう。多少は歩くものかと覚悟してはいたが何の労力もいらなかった。そのくせ滝はほどほどに見応えがある。
温泉街には町立の美術館があるので寄ってきた。小さい建物ではあったが、ちゃんと美術館で、この日は平松礼二さんという人の日本画を見ることができた。日本画では知る人ぞ知る人らしいが、私は知る人ではなかったので知識不足だったけど、病的に書き込んだ無数の細かい模様は見ていて惹きつけられるものがあり、この人の絵からは「継続は力」ということが学べる。わたしにはできない。
作品は撮影禁止だったが、アトリエはカメラOKとのこと。
海を眺め山を眺め街を歩き、老後はこういう場所で余生を送るのもいいかなあ、などと考えていたが、老後の平和な日常などを考えさせる時点で湯河原のユルい空気に飲まれ始めていることに気がついた。
わたしは老後を考えてもいいほどの結果を出していない。
何もかも中途半端なおかまだ。
ついでに性別も中途半端だ。
ジジイになるかババアになるかすら決まってない。
湯河原でそんなことを考えてきた。
明日も全力。


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