こんにちは。トランスジェンダー女性のきょんです。本厚木のオカマバー「おかま共和国」でチーママをやっています。
今回はタイトル通り、早漏についてのお話しだ。
わたしは商売柄、女性のぶっちゃけ話にも耳を傾ける。
話がエスカレートしていくと、彼女らの夜の営みの話になることもある。
けっ。彼氏がいる女ののろけ話なんぞ知らんわい
と思うが、そんな話をしているうちに、意外な事実を知ることになる。
どうやら大半の女性は、遅漏より早漏のほうがいいと思っている。
割合でいくと80%くらいの女性がそうである。(当社比)
あまりに早く終わるのも困るようだが、長すぎるのはウンザリするらしい。
女性によっては、短いのを数回にわけてしたい。という方もいた。
複雑な心境である。
多くの男性は逆に、遅漏に大して優越感を感じていて、早漏を恥じている。
わたしはもともと男性社会にいたので、これらの話はアホほど聞かされてきた。
「嫁をいかせまくって、ひいひい言わせてる」とドヤ顔で言う、自称遅漏のおっさんがいた。
早漏と遅漏、どっちがいいのか?
それでは話を進めていこう。
早漏遅漏の定義
まず、言葉を定義することから始めたい。
新明解国語辞典には「早漏」について、射精が早く行われること、とある。
まんまですね。
しかし「遅漏」については、記載されていないのである。
そう、遅漏とはあくまで、早漏の対義語としての造語に過ぎない。
広辞苑なら載ってるかも知れないが、国語辞典では取り扱われない言葉なのだ。
替わりといってはなんだが、遅漏と近い意味で男性が使う言葉に「絶倫」がある
絶倫は国語辞典では
才幹が普通の人の水準から飛び抜けて優れている様子。とある
精力絶倫という形で使われることが多い。いくのが遅い、というよりは精力が人一倍強いといったニュアンスになる。

言葉を正しく定義して、いよいよ本題に入る。
早くて何が悪い
今回、早漏について参考にした本がある。
アメリカの心理学者ジェシー・ペリングの著書「なぜペニスはそんな形なのか」
この本はわたしの蔵書のなかでも愛読の一冊である。著者自身もゲイであることから文章も軽快で、読んでいて楽しい本だ。
というわけで、こちらの本に書かれてある内容によると、
1984年、社会学者のローレンス・ホンは、ある論文を発表した。
そのタイトルは「Survival of the fastest サヴァイバル・オブ・ザ・ファステスト」
日本語で早漏者生存という意味である。
Survival of the fittest 適者生存のパクリと思われる。
ちなみに元ネタである適者生存は、哲学者ハーバード・スペンサーの発案した造語であり、ダーウィンが進化論を唱えるのにも使用された言葉である。
適者生存は、最も環境に適した形質をもつ個体が生存の機会をもつ、という意味で使われる。
サヴァイバル・オブ・ザ・ファステストでは、早漏のほうが効率のよい生殖ができて、生き延びる確率も高いのではないかと唱えられている。
ローレンス・ホンは、人間のセックスと他の霊長類の射精の時間的特性を比較してみたところ、セックスが短時間で終わる種ほど、配偶に関係した行動では攻撃性が低い、と気づいたという。
彼はこの考えを「遅漏、高攻撃性仮説」と呼んでいる。
たとえばアカゲザルでは、雄は雌に何度もマウントして、長い時間をかけてセックスする。
行為が長ければ、他の雄の敵対的注意を引きつける可能性があるため、仲間同士の争いが起こる。また、客観的にみるとメスに乱暴しているようにも見えるのである。
なので公共の面前で長い時間交尾をしていたら、ほかの猿に「おめえどこ中だ?」といわれ、絡まれるのだ。
しかし、雄の射精が早ければ、そのような争い事を最小限に抑えることができるという。

他のオスの邪魔が入る前に、さっさと終われやってことね
ローレンス・ホンによれば、早く射精するオスのほうが、危害を加えられるのを避け、より長生きし、高い地位を占め、望ましい雌を獲得する機会が多くなったはずだという。
2009年に「国際インポテンツ研究ジャーナル」に掲載された論文のなかで、フィンランドの心理学者パトリック・イェルンらのチームは、大規模な双生児研究を行い、早漏は遺伝的要因によってある程度決まるという証拠を報告している。
その結果、オルガズムに達する時間は一卵性双生児のほうが二卵性双生児よりも近かった。
それはどういうことか?
そう。早漏は遺伝するのである。
遺伝子研究としては、遺伝的条件が同じという理由で、よく一卵性双生児のデータが使われるんだ。
遺伝子に早漏のプログラムが組み込まれるということは、早漏が生存に有利だからである。
早漏は男性の30%ほどだそうだ。約3人に1人である。つまり、自然界では早漏は生存率が高いということになる。
早漏は、雌を奪い合う不毛な争いを避け、したたかに子孫を残すのだ。
金持ち喧嘩せずというが
自然界では
早漏、喧嘩せず
と、いうのが正しい。

自然界の早漏たち
それでは動物はどうか。交尾時間から読み取れるよりすぐりの早漏たちを紹介しよう。
まずゴリラ。交尾時間は平均1分30秒。見た目によらず迅速である。

テングザル。40秒。その速さはもう吉牛のレベルだ。

ボノボ15秒。TikTokの動画を一本見ているうちに終わってしまう。

チンパンジー8秒。いくらなんでも早すぎるだろう。ウィダーインゼリーを飲み干す暇もない。

そして自然界最速といわれているのはコモンマーモセット。

新世界サルと言われる小型サルなんだけど
交尾時間なんと5秒!
文句なしの最速である。
スピードの向こう側が見えたぜ。
早漏はすばらしい
さて、ここまで、早漏が誕生する生物学的根拠を語ってきた。
自然界では自然淘汰として、進化すべくして進化してきたはずの早漏を、人間のオスが恥じていることが引っかかるのである。
漫画などでは、さも早く終わってしまった男性を馬鹿にするような表現が多々あるのも事実。
だが、実際の行為の場でもそのような言われ方をしているのだろうか?
セックスが長いことが果たしていいことなのだろうか?
この問いに関してはわたしはわからない。人によって様々な意見があるだろう。
ただ、わたしは早漏派である。
早く達してしまうのは、それだけ感度がいいということであり、早漏の本人自身もプレイに対して大いに満足しているということになる。
そんなに気持ちよかったのかしら? とこちらとしても自尊心が満たされるのである。
それは、男性に作った料理が喜ばれて一瞬で平らげられたときのような快感に似ている。
もっと作ってあげたくなる。

リアクションが大きいほど、こちらとしては嬉しいものなのだ。
しかし男性としては、相手を満足させなければ
「この役立たずが!」
と罵られ、早急に三行半を突きつけられ、他の男に鞍替えされてしまうものと思っているのかも知れない。

いかない男を無理にいかせるのは、もはや作業になってしまうんだぜ。
ほどほどでおいきなさい。



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