こんにちは。きょんです。本厚木のオカマバー「おかま共和国」でチーママをやっております。
最近こんな質問をいただきました。
苦手な人とうまくやるにはどうしたらいいのか? おかまさんは誰とでもうまく話せるような印象があります。

簡単である。
こっちも言いたいことを言おう。
自分が相手にとって苦手な人になればいい。
奥義。苦手マウント。
誰だって苦手な人とは付き合いたくない。
これで相手は勝手にあなたから離れていく。
解散!めでたし!

けど、それができたら苦労しない。
言いたいことを言ってはいけない相手だから悩んでいる。
日本人は言いたいことを言うのが苦手だ。
島国の同一民族のなかで育った奥ゆかしい日本人は、人の気持ちを察することを大事に生きてきた。それに対して中国ヨーロッパなどの大陸の人間は主張が強い。陸続きなので他民族が入ってくることは日常茶飯事。主張しないと相手のなすがままになる。侵略される。主張しなければ死ぬから主張したのだ。

その土地で根付いた性質は簡単には変わらない。人に遠慮することで調和を保ってきた日本人だけど、今の時代、調和を保って得ることができるものはあまりない。
相手に合わせることは死ぬほど簡単だ。自分を殺せばいいのである。
対人関係の「さしすせそ」というのがある。
「さすがですね」
「知らなかったです」
「すごいですね」
「センスがいいですね」「先生!」
「そうなんですね」
という感じで、ただただ合わせればいい。これで相手は気持ちよくなれる。
けど、自分はちっとも楽しくないではないか。
調和もいいけど、せっかく自分と違う人間に出会ったのなら楽しもう。
わたし流の苦手な人との付き合い方は
相手のことを面白がる。

馬鹿にするのではない。人と違う個性に最大限の敬意を込めて面白がる。
よっぽどの悪事を働いている人間でない限り、あらゆる個性には必ず落としどころがある。
苦手な人には自分にないものが多く含まれている。嫌厭するより好奇心を持って物珍しさを感じた方がいい。あまりうまそうに見えない異国の料理も食ってみたら意外とうまかったりする。パクチーみたいなものだ。
その人をよく観察して、面白いところを探そう。
わたしはよく、変な人には「頭おかしいですね」と言う。
実際に変なのだからしょうがない。
けれどこれは悪口ではない。
最近では「頭おかしいですね」「イかれてる」「ぶっ飛んでる」が褒め言葉になっている風潮がある。感心した口調で「頭おかしいですね」と言えば、むしろ喜ばれてしまうことが多い。不思議な時代である。皆、自分が他とは一味違う人間だと思われたいと思っているのだ。
苦手な人間は敬意を持って面白がる。

ただし注意しなくてはいけないのは、絶対に馬鹿にする気持ちがあってはいけない、ということである。こころの底から尊敬することが大事だ。尊敬の念を込めて「あなたイかれてますね」と言おう。
「イかれてますね」「頭おかしいですね」はただの一例で、実際言葉はなんでもいい。正直な感想であり、同時に尊敬の気持ちを込めているものであれば大丈夫。
おかまは、時としてトリックスター的な役割を果たすこともあるんだぜ。
これがめちゃくちゃうまいのが「ダウンタウン」。
松ちゃんは人の面白いところを探す天才だ。
相手をちゃんと尊敬しているからこそ、際どい発言でも嫌味なく聞こえるのだ。
苦手な人は、敬意を込めて面白がろう。
そこで笑いが生まれたら、これまで合わせるだけだったコミュニケーションの形が変わるかも知れない。
繰り返すが、相手を面白がるにも「尊敬」が大事。
素人はどうしても、他人を面白がるとき「上から」になってしまう。若いキャバ嬢とかに多い。
下から目線で面白がる。これがおかま流、苦手な人と楽しくやる方法だ。
余談だが、ドラマ「家なき子」の主題歌となった、中島みゆきの「空と君とのあいだに」と言う曲がある。ちょっと不思議なタイトルだと思わないだろうか?
実はこれ、すずと一緒にいる犬の「リュウ」の視点で書かれた曲なのだ。
確かに犬の視点からだと、すずを見上げると同時に空が見える。すずが悲しそうに見えたとき、雨が降ってるように見えたのかも知れない。空と君とのあいだには、今日も冷たい雨が降る。ほれぼれするくらい見事な視点描写だ。

ちょっと視点を変えるだけで、見える世界はまったく変わる。
あなたの苦手な人も、視点を変えると、案外面白い人かも知れない。
そして、あなた自身も、実は面白い。
お後がよろしいようで。
それじゃあ、また。
シンプルだけど難しい戦法でした。慣れるとあらゆる人と対応できるようになるぞ。ぜひ実践して、凝り固まったコミュニケーションに新しい空気を作ろう。
今日のまとめ
・相手を面白がる。
・敬意を持って接する。
・いろんな視点で人を見る。
・自分も楽しむ。



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