今年の目標は「派手にイメチェンする」とYouTubeで言ったんだけど、おかまが派手になるということは要するにドラァグクイーンになることではないか?
似ているようだが、それは違う。
派手に着飾ることとドラァグクイーンは何が違うのか?
この本を参考にしていきたいと思う。

現時点で最もドラァグクイーンについて詳しく書かれている本である。愛読しすぎてページがあちこち剥がれてきた。
そんなわけで今日はドラァグクイーンとは何か?というお話をしたい。
憧れるぜ。さっそく勉強してみよう。
ドラァグクイーンを定義する
まず、ドラァグクイーンの「ドラァグ」という単語だが、これは「引きずる」「ひっぱる」を意味する言葉で、男性が着慣れない女性のドレスを着て引きずっている仕草が語源とされている。薬と訳される「ドラッグ」とは別物。スペルはDrag と Drugで、同じ読みだが、日本語の場合は薬物と混同しないようにドラァグと記載しているらしい。
もうちょい詳しく、チャットGPTに聞いてみた。
ドラァグクイーンの語源は、英語の”drag”に由来します。この”drag”という言葉は、19世紀には既に「男性が女性の衣装を着る」という意味で使われていました。”drag”という語がこのような意味を持つようになった理由の一つは、女装した男性が着るスカートが引きずる(英: drag)ことからきているとされています。また、シェイクスピア劇の台本において、女性の役を演じる男性俳優の指示に”Dressed As Girl”という略語が使われていたという説もあります。
シェイクスピアの劇の説はさすがに知らんかったなあ
そしてドラァグクイーンの人の大半は、ゲイである(最近では女性やノンケのドラァグもいるらしい)。ゲイ男性の美意識や個性を表現する手段としてドラァグクイーンが存在する。
そして、女性の格好をする男性は、この本では三つのカテゴリに分けられている。
Trans gender(トランスジェンダー) 間違った性別に生まれて来てしまったと感じている人。
Trans vestite(トランスヴェスタイト)女性の服を着る欲求のある人。(普段はノンケ。ストレート)
Drug queen (ドラァグクイーン)一般的にはゲイの男性で、男性として幸せに生きてはいるけど、第二の自我を持っている。それはスーパーヒーローみたいにキャンピーな名前がついていて、目を引くような衣装を愛する。
たしかにドラァグクイーンの人は名前のインパクト強いね。
目的は女性に近づくことではない
私たちのようなトランスとの最大の違い。それはドラァグクイーンの目的は「女性に近づくことではない」ということだ。巻末の解説を担当した日本のドラァグクイーン「エスムラルダ」さんはドラァグクイーンについてこう書いている。
ドラァグクイーンのメイクは、基本的にには「ダブルラインや巨大なつけまつ毛によって目を1.5〜2倍に見せ、口紅は実際のどのリップラインよりも2〜3ミリはオーバーさせる」など、すべてが過剰です。ドラァグクイーンのメイクも衣装も仕草も、「女性に近づくこと」を目的としたものではなく、世の中で女性らしいとされている要素をパロディ化したものであり、ドラァグクイーンというのは「女性らしさ」「男性らしさ」などに縛られて生きることのバカバカしさを笑い飛ばす試みであると言われています。(もっともドラァグクイーン全員がそこまで考えているわけではありません。また最近では多様化が進み、ナチュラルメイク寄りのドラァグクイーンも増えてきました。)
そうなるとわたしはやっぱりドラァグというよりはトランスジェンダーになるね。
ドラァグする理由はそれぞれ違う

この本にはたくさんのドラァグクイーンが登場する。写真では、男性とは思えないほどに美しいものから、どこか毒々しいもの、個性的すぎて何が何だかわからないようなファッションをしている人。彼女らは他の誰とも違う道を貫き、それぞれがドラァグクイーンをすることに対しての理由や独自の哲学をもっている。そして、全てのドラァグクイーンの方に「WHY DRAG?」(なぜドラァグをするの?)と問いかけてる。その答えの中で、特に印象に残ったものをいくつか紹介したい。
モカ・ライト(ニューヨーク)
ドラァグは間違いなく、私の芸術家としての生活の自然な成長よ。モバイル・ギャラリーに私はなる!
小さい頃から、自分になくてはならない感情を表現するのに、上辺の装いを利用してきた。恐怖、喜び、全部、私が自分で開拓した「人格」を着れば表現が簡単になる。長い間、不安と戦うのに役に立ったわ。
アラスカ・サンダーファック(ロサンゼルス)
ドラァグに意味なんてない。時間は取られるし、おカネは吸い上げられるし、この星で一番の嘲笑にさらされることもある。でも、修道女とか司祭も似たようなもんだと思うの。一度でも神さま(ディヴァイン)に呼ばれたら、もう選択の余地なんてなくて、死ぬまでドラァグになる。
メイヘム・ミラー(カルフォルニア州リバーサイド)
決まってるでしょ?
生活のために、私はタダで呑んで、一晩中パーティして、絶対的にステキな外見してる。ドラァグは物静かでシャイで多感な男の子を、騒々しくてイケイケなパーティーガールに変えてくれたわ!
レディ・バニー(ニューヨーク)
ドラァグは私のアドレナリン ・ボタンを押してくれる。それで私は、ドラァグなしじゃ絶対無理なやり方でパーティ会場んい入れるってわけ。それは私の鎧であり、仮面であり、まあなんて呼んでもらってもいいけど、私に自信を与えてくれるもの。
ユーフー(ニューヨーク)
一人の女になるためにドラァグやるんじゃない、あらゆる女になるためにドラァグやるの。美人にブスに、暗い女に、変な女、腐女子に不思議ちゃん、全身マ○コ女。私はあらゆる女。全員私の中にいる!
キャスリン・ネヴェッツ(オーランド)
なぜドラァグ? 男物の服は退屈だからよ。
ココ・デ ポール(ニューヨーク)
私にとってドラァグは内なる怪物を檻から出す手段。みんなは自分の狂気を解放するのを怖がるけど、私はそれを愛して受け入れることを学んだ。
ジョニー・ウー(ロンドン)
ドラァグは「女になる」ことじゃない。自分の内なる女性性とチャネリングして、それを男と融合させ、この世のものでもない何かを創り出すってこと。私の顔は白いカンヴァス、で私は誰にでも、なんにでもなれる。
実に説得力のある言葉だ。全部は紹介できないけど、みんな信念を持ってドラァグに向き合っている。一貫しているものは、表現することによる意識変化だ。それは芸術とも言えるし、自己を安定させるための試みとも言える(中には金目当て、という人もいるけど)。内面をさらけ出している、というよりは表現することで何かを生み出している。そんなニュアンスだ。

できれば写真つきで、彼女らのコメントを読んで欲しい。買って読んでみてくれ。
表現について以前、小説家の村上龍が言ってた言葉で印象深いものがある。言葉が正確じゃなかったら申し訳ないけど、たしかこんな感じだったと記憶している。
「内面を表現するんじゃなく、表現することで内部が生じる」
何の本に書いてたかは忘れたけど、これは今でもすごく頭に残ってる言葉だ。まず表現が先。それをしたことにより内面が変化する。この経験はよくある。ネクタイを締めたりハチマキをしたりするだけで、気持ちがちょい引き締まる。内面をさらけ出しているようであり、実は表現したことによって気持ちが切り替わるのだ。仮装やファッションは時に強烈な自己暗示を起こすこともある。
外見にこだわらなくなってから「落ち着いた」を通り越して老人になりかけている。反省しよう。
まとめ
以上のことから、ドラァグクイーンの表現にはさまざまな理由があることがわかった。過剰な表現にも哲学がある。目的は違えど他の誰にも似てない自分でありたいのと思う気持ちは同じだ。
振り返れば、わたしは音楽に興味を持ったのもビジュアル系が原因だった。ビジュアル系の美しく怪しい世界観に憧れてギターを買ったのだ。この意識はどこから来ているのだろう。あのときの衝動を忘れず、いくつになっても美意識とは向き合っていかねば。引き続き今年は外見に力を入れていきたい。
とりあえず海外の通販サイトでド派手な服買ったんだけど、まだ届かない。早くこないかなあ。
Youtube版はこちらから。金髪ウィッグが好評だったので金髪にしたくなりました。
付録 チャットGPTとの対話記録
最後に、このブログを書くためにチャットGPTに質問した内容を載せておく。チャットGPTは月給3000円で雇える破格の秘書だぞ。
質問
ファッションと自己変革について。服装や髪型の表現は、自己にどのような影響を及ぼしますか?また、そのような心理的な変化についての研究はありますか?
ChatGPTの回答
ファッションと自己変革の関係についてのご質問、ありがとうございます。服装や髪型などの外見の変化は、個人の自己認識、自信、さらには行動にも影響を及ぼすことが知られています。
- 自己表現とアイデンティティ:ファッションは自己表現の一形態であり、個人が自分自身をどのように見せたいかを外部世界に伝える手段です。服装や髪型を変えることで、個人は新しいアイデンティティを探求したり、自己の一面を表現したりすることができます。
- 自信と自己効力感:「服を着る」という行為は、自信と自己効力感を高める効果があります。自分が好きなスタイルや自分に似合う服を着ることで、自己評価が向上し、それが自信につながることがあります。
- 心理的な影響:研究によると、ファッションは心理状態にも影響を及ぼすことが示されています。例えば、「エンカウンタード・クロージング」の理論は、人々が特定の服を着るとき、その服に関連付けられる特性や状態に自分自身を合わせようとするというものです。
- 社会的な影響:服装はまた、他人からの認識や反応にも影響を及ぼします。社会的な状況や職場での印象に大きく影響するため、ファッションの選択は、個人がどのように見られたいか、どのように位置付けられたいかに基づいて行われます。
これらの心理的な変化に関する具体的な研究については、心理学、社会学、ファッション学の分野で多くの研究が行われています。これらの研究は、外見が個人の心理的健康、自己認識、社会的相互作用に与える影響を深く掘り下げています。
質問
エンカウンタード・クロージングについてもう少し詳しく教えてください。
ChatGPT
「エンカウンタード・クロージング(Enclothed Cognition)」は、服装が個人の心理的プロセスや行動に影響を与えるという概念です。この理論は、服が単に外見を飾るものではなく、着る人の心理状態やパフォーマンスに影響を与えることを示唆しています。
この理論の主要なポイントは以下の通りです:
- 服装と自己認識:人々が特定の服を着ると、その服が持つ象徴的な意味や特性に基づいて、自分自身を異なる方法で認識することがあります。例えば、ビジネススーツを着ることでより専門的で自信に満ちた態度を取るようになるかもしれません。
- 心理的な変化:服装は、気分、自信、さらには認知機能にまで影響を及ぼす可能性があります。特定の服を着ることで、その服に関連付けられた特性を内面化し、それによって行動や思考が変わることがあります。
- 象徴的な意味と状況:エンカウンタード・クロージングは、服が持つ象徴的な意味や、その服を着る状況に依存しています。例えば、医者の白衣を着ると、人はより注意深く、専門的な行動を取る可能性が高まります。
この理論は、特に職業服や制服に関連する研究でよく見られますが、日常のファッション選択にも適用されます。自分が着る服がどのように自己認識や行動に影響を与えるかを理解することは、個人の自己表現や自己改善に役立つ可能性があります。



コメント