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映画「JUNK HEAD」が凄すぎた。「好きなことをやる」を考えさせられる。

やばいぜ。「JUNK HEAD」という映画を観たんだけど、本当に凄かった! 何が凄いのかってこの映画、人形の動きを少しずつ変えて1コマ1コマ撮影するストップアニメーションで、最初は監督が一人で撮り始めたのだとか。しかもこの監督さん、本業は内装業で映画撮影は全て独学。映画に出てくるキャラクターの人形も全部手作り。まじで凄いよ。それに加えてお話もちゃんと面白い。大まかなストーリーを話すと

 未来の世界で人間は長生きする体を手に入れたが、それと引き換えに生殖能力を失ってしまった。ただでさえ人口を増やせなくなったのに感染病や環境汚染が深刻で、人口はどんどん減っていく。人類は滅亡の危機。そこで地下世界で繁殖して生きる人工生命体「マリガン」のことを調べようという計画が。「マリガン」は元々人間が作ったものなんだけど、独自に進化して繁殖能力を持ってしまい、地底世界で増えているらしい。人類滅亡を防ためのヒントを得ようと主人公は地底へ探索に行く。

という感じで複雑な世界設定ではあるけど、映画はほとんどその謎に触れることはなく完結する。それでも世界観やキャラクターが魅力的なので、そんなことは一切気にさせない。ドラゴンボールや北斗の拳のオマージュのような場面もいくつかあって「あっ、これは」みたいな世代的親近感も。

映画が終わるとクレジットでびっくりする。監督、脚本、撮影、照明、音楽、声優…全部「堀貴秀」。「マジか」ちょっと笑ってしまったけど同時に涙が出た。一人でやろうとしてしまうところが日本人の気質というか、その職人魂に感動。効率やコストを重視した欧米の分業体勢が一般化されてきた現代に、こういうことをやる人がいるって嬉しいよね。創作期間7年。作り込んだものは輝きが違う。私自身も絵を描くのが好きなんだけど、描いてるとときどき不安になることがあって、こんなことしてる場合?と考え、手が止まってしまうことがある。へんな焦燥感が湧き起こって、他にもっとするべきことがあるのでは、と思い、仕事や収入につなげることを模索し始めるんだけど、結局何も思いつかないし、そもそもそんなこと考えたって意味がない。将来への不安を煽るメディアの印象操作に感化されてるだけじゃん。好きなこと、やりたいことを邪魔してるのは社会やメディアではなく結局自分なんじゃないか?と思う。今からじゃ遅いからとか、別にこれでお金がもらえるわけじゃないからと投げ出す必要なんか全然なくて。

堀貴秀監督の「JUNK HEAD」からは創作に対する熱意通り越して、物づくりの血がそうさせるみたいなものを感じた。誰にも媚びてない。ただ自分にとってこれを作る必要があった、みたいな。本当、感動しました。ありがとう。ついでに、ちょいちょいぶち込んでた下ネタも良かったです。

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