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睾丸摘出手術レポート最終章。半年後の変化は頭打ち。これ以上は変わらない。

今年の3月に睾丸摘出手術を行い、自分の体やこころがどんなふうに変化していくのかを経過観察してきた。現在9月1日なので、術後から約半年となる。術後1週間、1ヶ月後の変化はこちらの動画で詳しく説明している。

【術後1週間】睾丸摘出手術から1週間。体調や身体の変化は? タマを取ったらどうなる?

【術後1か月】睾丸摘出手術から1か月が経過。実感してきた確かな変化。性欲は? バストアップした? 詳細をお伝えします。

そして今回は半年後の変化のまとめになる。おそらくこれ以上の大きい変化は無いと思うので、これが最後の睾丸摘出レポートになりそうだ。

とりあえずわたしのプロフィールはこんな感じになる。

きょん 42歳

2013年 脱サラして神奈川県本厚木のオカマバー「おかま共和国」に勤める。現在チーママ

2016年 女性ホルモン注射の投与を開始。月2回打ち続ける。現在は月1回。

2022年 3月に睾丸摘出手術を行う。

現在に至る。以後SRS(性別適合手術)の予定はナシ。

睾丸摘出の影響は、女性ホルモン投与の年数や手術年齢によって違うので、参考にしていただけたら嬉しいです。

外見的な変化は微量

やっぱり見た目の変化は気になる。トランスする人間にとっては、有名なニューハーフタレントのように綺麗になりたいと思う気持ちはあるだろう。しかし、外見は思った以上に変わらない。顔つきが丸くなったとか、若干胸が膨らんできたなどの変化はあるけど、劇的に変化することはない。らんま1/2のようにはいかないのである。

らんま1/2 第1巻より引用

外見が女性と変わらないレベルに到達しているニューハーフはだいたい美容整形している。KABA.ちゃんは自分の美容整形にかかった費用を「都内の中古マンションが買えるくらいの金額」と言っていた。ということは数千万は確実で、最後は金が物を言う。ここから先は美容戦争になるので、戦地に向かう志願兵になれるかどうかはその人の美意識次第。残念ながらわたしはその不毛な戦いに参加するほどの体力はない。

それでも男性ホルモンは確実に激減しているので、今後のジジイ化は確実に防いでいる。髪は安定的に伸びてくるし、ハゲないことは大きなメリットかもしれない。

睾丸摘出のメリット。ベスト3

1位 性欲激減

様々な変化が起こる中でぶっちぎりで実感できるのが性欲の激減である。生殖機能がないということは性欲も消滅するということだと実感した。ただし他の性転換をした人の性欲事情はわからない。中にはエッチが好きというトランスの人もいるが、性欲というよりは相手を喜ばすことが好き、ということかも知れない。

なぜ性欲激減がメリットかというと、男性の要求に一切流されなくなったことだ。そもそも自分自身がそういうことに興味ないのだから、男性のAV見過ぎ妄想に付き合う必要性を感じられない。男性にとってはつまらない女になってしまったのかも知れないが、性欲が無い生活は自分を完全制御できるので、現代社会では案外生きやすいかも知れない。現代社会では、性欲のコントロールミスが人生の転落に繋がることが多いので、そういう意味では性欲がないことはある意味ではメリットとも言える。

2位 股間がスッキリした

睾丸は、女性の下着やジーンズを履くには邪魔だったので、かなり楽になった。今となってはほとんどの女性下着は着用可能。わたしは今日もTバックに近いものを履いている。股の膨らみが気にならない生活はけっこう快適である。術後は睾丸の袋部分が若干余っていたが、日を重ねるごとにどんどん縮んでくる。半年経った現在は、当初に比べてだいぶ縮んでしまった。

金的を受けてもダメージがないので無敵である。

3位 心が穏やかになる

男性ホルモンが出ていないので気持ちが相当穏やかになる。精神年齢はおそらく老人のレベルまで達してしまった。何かに強い執着がなくなってしまうので張り合いはないかも知れないけど、日々を安定的に過ごすことができる。よく眠れているし、よく食べる。

睾丸摘出のデメリット、ベスト3

1位 性欲激減

生欲激減はメリットであると同時にデメリットでもある。無いことによって、性に大して意識的になれないため、エロい話題や行為に関心が向かない。セックスの話をしていても「昔はそんなこともあったのう」と遠い過去のように感じてしまう。おかげさまで睾丸摘出後は一度も性行為をしていない。せっかく股がスッキリしてエロい下着を履けるようになったのに、その下着をお見せする機会がなくなったのは本末転倒である。

2位 体脂肪率の増加

睾丸摘出後は肉のつき方が全然違う。体脂肪率は一時期30%を超えてしまった。現在は27%まで抑えたが、それでも多い。男性でこの体脂肪率は完全に肥満である。もともと女性ホルモン注射をはじめたころから体脂肪は増える傾向にあったが、睾丸摘出後はさらに著しい。食欲も増えている。脂肪がつきやすい上に食欲が増えるなんて、まるで体がデブになることを望んでいるかのようでもある。この矛盾と戦うには、今まで以上に適度な運動と食事コントロールをしっかりする必要がある。

3位 体調に異変

ホットフラッシュが起こることが多くなった。夏のせいかも知れないが、急に全身が熱くなることがある。エアコンの効いた電車のなかで、いきなり汗がドバッと出ることもあった。あきらかに自律神経に狂いが出始めている。発動条件がわからないのでときどき焦るけど、すぐにおさまるのでいまのところ苦ではないが、ホルモン不足が原因だと思うので今後も女性ホルモン注射を定期的に打たなければならない。金がかかる。

そして、今までにはなかったことだが、女性ホルモン注射を打った翌日のお酒で悪酔することが多くなった。お酒を飲まなければ問題ないかも知れないけど、飲むのが仕事の私にとっては死活問題である。今後のホルモン注射はお休みの前日などを狙って行いたい。

全く変わらなかったこと

睾丸摘出前に危険視していた変化のうちのひとつに情緒不安定があったが、わたしの場合は不安定になることは一切なかった。個人差があるかも知れないけど、半年が過ぎても安定しているので今後感情面ではあまり困ることはなさそうだ。

もちろんこれには個人差がある。人によっては激しく不安定になる場合もあるそうだ。うちのお店によく飲みに来ていた社長さんの話で、知り合いのおかまが玉を取ったら元気がなくなり、精神的に不安定になったそうだ。「きょん。お前はタマ取るなよ」と言われていたけど、わたしはその社長さんとの約束は守れなかった。けれど私は、彼の知り合いのおかまさんのようにはならなかったので、人それぞれといったところだ。精神的な変化はその人の年齢や性格、生活環境に大きく左右されると思う。

あと、体力が落ちるという話も聞いていたけど、これもほとんど影響はなかった。相変わらず仕事は頑張れているし、筋トレして、絵を描いて、ギター弾いて、旅行にもバンバン出かけている。Youtubeもネタ切れ目前だけど、まだまだ頑張れる。

もちろん若いころに比べたら体力は落ちているけど、それは加齢が原因で睾丸摘出はあまり関係がない。今年わたしは43歳になる。スポーツ選手だったらとっくに引退している年齢なので、若い頃ほど動けなくなるのは当たり前と言えば当たり前である。

睾丸摘出手術をお勧めできない人

以上のことから、睾丸を取ることで劇的に変化するものは性欲一択であり、他に関してはそれほど期待できない。男性化を食い止めるという意味で摘出するのなら若いときのほうがいいが、若ければ若いほど、ホルモンバランスの変化による反動は大きいだろう。

基本的には、取っても私生活に影響が及ばないことがわかったが、唯一、エッチが好きな人は取ることをおすすめしない。

わたしは若い頃に結構遊んだし、40代に入ってからはほとんど性に積極的でなくなっていたのでちょうどよかったけど、エロいことが好きな人は楽しみがなくなると思う。

玉取って、エロい体になりたいと思っても、性欲がなくなるとほとんどそういう気持ちにはならなくなる。

エロ系の女装子があんなにアホみたいに自分のエロ写真を自撮りしてツイッターに流すのは、男性ホルモンがあってこその所業なのだ。結論として、この世で一番エロいのは

ノンホル女装のおっさんである。

ニューハーフはあまりエロくなれない。

最後に

私の場合、精神面はあまり左右されないという結果になったが、個人差があると思う。

トランス女性として生きるにあたって、メンタルを維持するためには、メンタル強め美女白川さんを読むといい。この本には、女性があらゆる局面をポジティブに乗り切れる術が書かれている。女性としての強さとは何かを学べるぞ。くそおすすめです。

以上が、半年に渡ってのわたしの睾丸摘出レポートとなる。性的なこと以外にもさまざまな物事に関心がある人は、睾丸摘出手術をしてもそれなりに楽しい人生を送れると思うので問題ないと思う。

動画と合わせて、過去の記事も参考にしていただけたら嬉しいです。

【睾丸摘出手術】半年後。もう完全に〇〇がない。これ以上の変化は頭打ち。経過観察最終レポート。

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